馬刺し食中毒で営業停止 熊本、寄生虫原因
熊本県は14日、生食用の馬刺しを冷凍処理せず食中毒を引き起こしたとして、同県大津町の食肉販売業「肉乃橋本」を15日までの2日間、馬刺し販売について営業停止にした。
福岡県の男女7人が5日、同社の販売店で購入した馬刺しをその日のうちに自宅で食べ、40代男女2人ずつに下痢や発熱などの症状が出た。回復に向かっているという。
馬刺しを食べた後、数時間で下痢や嘔吐の症状が出る原因不明の事例が平成21年11月~今年3月に各地で相次ぎ、厚生労働省が6月、原因を寄生虫「ザルコシスティス・フェアリー」と特定。マイナス20度で48時間以上冷凍するなどの処理方針を通知していた。
熊本県によると、国が原因と特定した後、この寄生虫による食中毒は今回が初めて。
2011.9.14(産経ニュース)