キャベツ千切りでO26食中毒
金沢市保健所は27日、富山県高岡、射水両市で製造された仕出し弁当が原因とみられる腸管出血性大腸菌「O(オー)26」の感染者が相次いだ食中毒で、弁当食材のうち、金沢市近岡町の野菜加工業者「ゆうき」(喜多智栄社長)が製造した千切りキャベツが原因と断定し、同社の第一工場を同日から3日間の業務停止処分とした。
発表によると、同社は第一工場でキャベツを加工・殺菌した後、袋詰めにして高岡市の飲食店「グルメフーズ」と射水市の「新湊給食センター」に出荷。両施設で6〜8日頃に製造されたキャベツ入りの弁当を食べた13人(男10人、女3人)が、腹痛や下痢などを発症した。キャベツは弁当製造日の前日に加工されたものだという。感染者は累計で19人。
患者は全員回復しているという。金沢市保健所は「ゆうき」の従業員の検便や加工器具の検査などを行い、詳しい原因を調べている。
(2011年6月28日17時28分 読売新聞)